九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の構内で、ドローンの可能性があるとされる三つの光が目撃されてから、間もなく1カ月。九電はドローンと考えるのが「自然」との見立てだが、政府関係者からは上空の飛行機ではないかとの見方も出ている。正体はわからないままで、今後の対応も不透明だ。
「玄海原発において原子力施設の運転に影響を及ぼすおそれがある核物質防護情報が通報されました」
7月26日午後10時半ごろ、原子力規制委員会のホームページに緊急情報が掲載された。原発構内で「ドローン3機が飛行しているのが確認された」との通報内容だった。規制委によると、緊急情報は地震発生時などに出されるが、防護情報の通報によるものは初めての例だった。
だが翌27日、九電や規制委は「ドローンと思われる三つの光」と表現を修正。機体の発見には至らず、ドローンと断定できなかったためという。
三つの光は何だったのか。
九電によると、最初に目撃し…