帝塚山中学・高校グラウンド(奈良市)で4月に起きた落雷事故を受け、奈良県高野連は球場に雷の探知機を導入した。落雷の危険性がさらに高まる夏に向け、安全に野球ができる環境を作るとしている。
県高野連によると、探知機は64キロ先までの雷を検知することができるという。これまでは、気象庁がリアルタイムで公開する雷の情報や目視による確認で試合運営の判断をしてきたが、より複合的に落雷の危険性を予測するために、春季近畿地区高校野球県予選が開かれているさとやくスタジアム(橿原市)などの球場に4月26日から設置している。
県高野連の松谷征吾専務理事は「夏が近づく中、急激に積乱雲が発達することもある。探知機を判断材料の一つとして、高校生が少しでも安心して野球ができるようにしたい」と話した。