桂場等一郎(松山ケンイチ)=NHK提供

 NHKの連続テレビ小説「虎に翼」で、独特の存在感を放つのが、俳優・松山ケンイチさんが演じる裁判官「桂場等一郎」だ。堅物でつかみどころがない印象が強いが、モデルとされる裁判官がいる。どんな人物で、何をなしたのか。

 「虎に翼」は、日本初の女性弁護士にして女性裁判官になった三淵嘉子(みぶちよしこ)をモデルにしたドラマ。そのなかで桂場は、戦後に再会した主人公の裁判官への道を手助けし、成長を見守る様子が描かれている。

 桂場のモデルと言われるのが、第5代最高裁長官を務めた石田和外(かずと)だ。

自著には「羊羹、しるこ・・・」

 石田は1903年、福井市で…

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