HKT48を卒業し、俳優として活躍する田中美久さん

 昨年12月にHKT48を卒業した田中美久さんが、俳優として新たな道を歩み始めている。23歳の誕生日を迎えた今月12日には、「未知なる世界への挑戦」をテーマにしたセカンド写真集「気ままに。」(集英社)を発売した。

オーストラリアで撮影

 「これからいろんなことに挑戦したいなと思っているので、その挑戦が、この写真集にも表れていたらうれしいです」

 写真集としては3年ぶり2作目だが、HKT48卒業後は初。ロケ地は前作の地元から一転、今回は海を渡り、オーストラリアでの撮影となった。

 現地ではコアラやカンガルーとふれ合い、プールでおぼれそうになるハプニングもあった、と笑顔で振り返る。

 ここ数年はグラビアアイドルとしても活躍してきたが、コロナ禍で撮影場所も限られていただけに「動物とのふれ合いで心が癒やされたし、海外で撮影することが夢だったので本当にうれしかったです」と喜んだ。

俳優としての課題

 11歳のときにHKT48のオーディションに合格し、主力メンバーとしてグループの人気を支えてきた。「人間としてもアイドルとしても成長させてくれた場所で、青春の全てでした」と振り返る。

 「妹系」のアイドルとしてのイメージが強かったが、10年以上の活動を経て、いま歩み始めているのは本格的な俳優としての道だ。

 テレビドラマにも順調に出演を重ねる一方で、課題が多いと感じていると明かす。

 「感情が豊かすぎるのか、演技中と演技前後の自分を切り替えられないときがあります。悲しいシーンを撮影したあと、悲しい気持ちのままでいることが多く、そういう部分を調整できるようになれたらいいなと思っています」

 お手本にしているのは、共演した芦田愛菜さんだという。「いじめられている役を完璧に演じながら、楽屋では切り替えて、共演者やスタッフさんたちに笑顔で優しく接していました。私も自分の役を完璧にこなし、演技が終われば周りに気を使えるような俳優になりたいと思いました」

「報われる1年に」

 アイドルを卒業して初めての誕生日を迎え、心新たにして意気込む。

 「いろんな人に田中美久という存在を知ってもらい、好きになってもらえるように努力をし続ける。それが報われる1年にしたいです」(小松隆次郎)

撮影の裏話や今後の活動を語る

――HKT48を卒業してから初めての写真集に。

 これからいろんなことに挑戦したいなと思っているので、その挑戦がこの写真集にも表れていたらうれしいです。アイドルを卒業しないとできない大胆なカットにも挑戦し、思いきり楽しんでやりました。

 100点満点を超えちゃうんじゃないかっていうくらい、素晴らしい作品ができました。もう全部完璧で、これが田中美久ですと自信を持って言える写真集になっているので、ぜひ手に取っていただけたらいいなと思います。

――オーストラリアでの撮影で、印象に残っていることは。

 海外で撮影することがずっと夢だったので、本当にうれしかったです。これからの田中美久の挑戦というのがテーマだったので、海外はぴったりだったなと思います。

 プールで撮影したとき、足が届くと思って入ったら届かなくておぼれちゃったんですね。それをたまたまカメラマンさんが撮っていて、その瞬間が写真集のどこかのページにあるのでぜひ見つけてください。ワーッてびっくりしておぼれているところと、その次のページがその後みたいになってつながっているので楽しめると思います。

 あとはコアラやカンガルーとのふれ合いです。撮影の一発目からふれ合いました。動物が大好きなので、心が癒やされたままの撮影スタートになりました。

HKT48を卒業し、俳優として活躍する田中美久さん

インタビュー後半では俳優としての課題などを語っています。さまざまなポーズ、表情の写真も掲載してあります。

――HKT48を昨年12月に卒業。今後、本格的に活動したい分野は。

 HKT48は青春全てだった…

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