【動画】宮崎県南部に線状降水帯が発生し、日南市で道路が冠水する様子=目撃者提供

22日午後3時過ぎに宮崎県南部で線状降水帯が発生していることを示す気象庁のレーダー=同庁ウェブサイトから

 九州南部に暖かく湿った空気が流れ込んだ22日、大気の状態が不安定になり宮崎県南部平野部では線状降水帯が発生して大雨となった。県内6市町では避難指示を発表。道路の冠水などが相次ぎ、日南市では男性1人が川に流されたとの通報があり、行方がわからなくなっている。

 気象庁は22日午後3時過ぎ、同県南部平野部で線状降水帯による非常に激しい雨が降り続いているとして、「顕著な大雨に関する情報」を発表した。10月に同情報が発表されるのは、2021年6月に運用が始まってから初めてという。22日午後6時までの3時間に日南市油津で125.5ミリ、都農町で144.5ミリの雨を観測した。

 日南市消防本部によると、22日午後3時40分ごろ、同市松永の福谷川で、軽乗用車が流されたと、近くにいた男性から119番通報があった。車には高齢男性1人が乗っていたという。消防などが捜索したが見つからず捜索を打ち切った。23日朝から捜索を再開する予定だ。

 県によると、22日午後6時半時点で宮崎、日南、日向、串間の4市と川南、都農の2町に避難指示が出された。午後9時時点の県のまとめでは、串間市と宮崎市で床上や床下への浸水が計3件報告され、宮崎市や日南市など4市町で48世帯78人が避難所に身を寄せている。

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