相模湾に突き出した港町・神奈川県真鶴町。この町に引っ越してきた高校生が、地域に伝わる民話をもとに新たな土産物を考えついた。
その名も「ぼんぼん鮫最中(ざめもなか)」。新たな土産物になるか――。
平塚学園高校3年の森花菜(はなな)さん(17)は昨秋、「海が見える家」を見つけた両親と同県平塚市から越してきた。
知り合いがいなかったこともあり、今年2月に町が開いた高校生向けのイベントに参加したところ、役場の職員から「真鶴には手ごろな土産があまりない」との悩みを聞いた。
海の底から「ボーン、ボーン」
だったら自分で考えてみよう。そう思い立ち、町のことを書いた本で知った民話「ぼんぼん鮫」から着想を得た。
《昔々、寺へ釣り鐘を運ぶ船…