生成AIで作成した歌詞を紹介する村井嘉浩知事=2025年5月21日、宮城県庁、大山稜撮影

 宮城県の定例会見で、異例の「制作費0円ソング」が発表された。曲名は「緑のたましい」。10月に開く「全国育樹祭」への関心を高めようと制作された。作詞作曲を担ったのは、生成AIだという。

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 制作過程はこうだ。育樹祭HPのテキストから「宮城らしい曲に」とChatGPTに指示。生成された歌詞と曲名を、今度は「Suno」という音楽生成AIに入力し、曲調を選択。人の歌声に極めて近い女声のAIボーカルも入った。ものの15分でオリジナル曲が仕上がった。

 手がけたのは村井嘉浩知事。育樹祭への盛り上がりが庁内外で低調なことに危機感を覚え、てこ入れしようと発案したという。5月の大型連休中に「注目されるイメージソングがあったらいいのでは」と考え、知事自身が生成AIを操作した。連休明けに、恐る恐る職員にお披露目すると、意外にも好感触で、採用が決まったという。

  • 生成AI作成「緑のたましい」視聴はこちらから

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