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和歌山県白浜町から返還されたパンダ4頭が28日夕、四川省成都の空港に到着した。検疫を過ごす成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地へ着いた時の映像とみられる=同基地のSNSから
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 中国の四川省にある「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」は29日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドから返還されたパンダ4頭が、前日夕に成都の空港へ無事に到着したと発表した。4頭は基地へ移動し、隔離検疫に入った。

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 返還されたのは良浜(ラウヒン)(24歳)と、娘の結浜(ユイヒン)(8歳)、彩浜(サイヒン)(6歳)、楓浜(フウヒン)(4歳)。発表によると、飛行機には日中双方の飼育スタッフが同乗。機内では専用のケージの気温が18~20度に保たれ、食事や活動ができるようにしていたという。

 基地側は、専門スタッフを用意し、「検疫期間を順調に乗り越え、新たな環境に早く適応できるよう全力で保証する」とアピールした。4頭の生活状況は、ネット上で知ることができるようにするという。

 アドベンチャーワールドでは計17頭のパンダが誕生した。いずれも名前に「浜」がつくことから中国でも「浜家族」といった呼び方で知られている。基地は「国外における最大の人工繁殖グループを形成した」と評している。

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