三笠宮妃百合子さまが15日、亡くなられた。101歳だった。百合子さまは昭和天皇の末弟の三笠宮崇仁さまの妻で、上皇さまの叔母。明治以降、皇族としては最高齢だった。青年将校と三笠宮さまが戦争継続か否かで激論を交わす様子を目撃するなど、戦中戦後を生き抜いた。
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百合子さまは1941年10月、18歳で三笠宮さまと結婚。長女・近衛甯子(やすこ)さん、長男・寛仁(ともひと)さま、次男・桂宮(かつらのみや)さま、次女・千容子(まさこ)さんと三男・高円宮(たかまどのみや)さまを育て、75年間、三笠宮さまを支えた。
百合子さまの証言や史料によってまとめられた三笠宮さまの伝記「三笠宮崇仁(たかひと)親王」(2022年刊行)によると、高木正得(まさなり)貴族院議員(子爵)の次女だった百合子さまは1941年1月、三笠宮さまの母で大正天皇の妻・貞明(ていめい)皇后の住む大宮御所での映画会に招かれ参加。事実上のお見合いの席となった。
三笠宮さまは「雲の上のお方」であり「お見合いという気はまったくなかった」というが、数日後に貞明皇后から結婚について告げられた。「もう吃驚仰天(きっきょうぎょうてん)で。私にはつとまりませんと申し上げても、貞明皇后様は『若いのだからこれから勉強すればいい』って仰せられまして」と振り返っている。
結婚祝いの晩餐(ばんさん)…