兵庫県の元西播磨県民局長(7月に死亡)にパワハラ疑惑などを内部告発された兵庫県の斎藤元彦知事が30日、告発内容の真偽を調べる県議会の調査特別委員会(百条委員会)で初めて証言した。知事は、県職員への指示や叱責(しっせき)の方法・程度について「反省」を口にしつつも、業務上の必要性を強調し、従来通りの主張を繰り返した。懲戒処分に至る元県民局長への一連の対応について、委員からは「ずさんで拙速なものだった。組織的なパワハラでは」と指摘する声が上がった。
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「適切ではなかった面もあるかもしれない。勝手知ったる仲だったので、甘えがあった」。斎藤知事は、百条委のメンバーから勤務時間外に幹部たちに繰り返しチャットで指示を出したことについて問われ、こう答えた。幹部たちは即座に返信することを余儀なくされ、早朝から担当部署に対応を要請しなければならないケースもあったという。
知事はこうした指示のほか、県幹部らへの叱責の一部なども認め、「やり過ぎた面はある」「反省している」と何度も繰り返した。だが、こうも付け加えた。「大事なのは、県民のために何の仕事ができるかだ。反省はしなきゃいけないが、職員に全部やっといてという風にはなれない。必要な指導をきっちりやることが県民のために大事だと思っている」
百条委のメンバーからは「知…