毎年、冬から春先にかけて牛舎火災が後を絶たない。牛の命が一度に数十頭、時には100頭規模で奪われている。
18日未明、北海道白糠町の牧場で火事があった。牛舎1棟がほぼ全焼、鎮火までは約5時間かかり、中にいた子牛7頭が死んだ。
2日にも遠軽町の牛舎で火災が発生。母牛と子牛の計18頭が犠牲となった。中には、数日以内に出産を控えた母牛もいた。遠軽地区広域組合消防署によると、牛舎内の牧草ロールにも火が入り、通報から鎮火まで5時間半以上かかったという。11月には豊富町で火災により、約100頭の牛が命を奪われた。
道東で酪農業を営む男性は3年前の2021年3月、火災で牛21頭を失った。
忘れもしない。真夜中に急に妻にたたき起こされた。「燃えているからなんとかして」
夜10時ごろに見回りに行っ…