日本司法書士会連合会の常任理事を務める司法書士の猪之鼻久美子さん=2025年1月25日、福岡市、山田史比古撮影

司法書士・猪之鼻久美子さんに聞く(上)

 A-stories「この不動産だれのもの? 大相続時代」には、相続の仕組みや、2024年春から始まった相続登記の申請の義務化などについて、たくさんの質問や意見が寄せられました。どんな場合にもめやすいのか。遺言でできることは。福岡県司法書士会の前会長で、現在は日本司法書士会連合会で常任理事を務める猪之鼻久美子さんに聞きました。

 ――世界にも例をみない超高齢化と、相続時の不動産登記の義務化など最近の制度改正もあって、相続に関心が高まっています。

 人が亡くなったとき、亡くなった「被相続人(相続される人)」のいっさいの財産、プラスの資産もマイナスの負債も含めて、相続人が承継します。これが相続です。

 では相続人とは誰か。

とにかく複雑な相続の仕組み。法定相続分はどうなっているのか。それぞれのケースで図解します。記事の後半では、相続でもめやすいケースも紹介します。

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 ケース・バイ・ケースですが…

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