東京都江戸川区で、省エネや環境に配慮した建築物に認められる国の認証「ZEB Ready」を取得した区立小学校が完成した。太陽光を効率的に取り込む仕様にするなどし、省エネ効果を高めたという。
認証を得たのは、下小岩小学校。同校は下小岩小と下小岩第二小が統合し、下小岩第二小の校庭部分に新校舎が建てられた。鉄筋コンクリート造りの5階建て。「ZEB Ready」は、従来の建物に比べて年間の消費エネルギーが50%以下になる建物が認証を得ることができる。新校舎では、太陽光や風を最大限取り込めるように建物を凹凸のある形状にし、窓ガラスに特殊なコーティングで断熱性を高めた複層ガラスを採用。室内の気温上昇を防ぐために、窓辺に西日を防ぐ日よけパネルを設置するなどして、消費エネルギーを59%削減した。
区内では他の区立校でも認証取得の動きがあるという。同区学校施設課の栗間大介課長は「消費エネルギーが少なくなれば、ランニングコストも減らせて、区の財政にとってもメリットになる。児童の環境教育にもつながれば」と話した。
