阪神甲子園球場で開かれている第107回全国高校野球選手権大会は17日に3回戦があり、県岐阜商は第4試合(午後3時半試合開始予定)で8強をかけて明豊(大分)と対戦する。試合を前に県岐阜商の藤井潤作監督に相手の印象や期待する試合展開などを尋ねた。
――相手チームの印象は
甲子園常連校なので、戦い方も慣れていると思う。(エースの)寺本君は制球が良く、他の投手も特徴があり良い投手だ。うちの打線がどれだけ捕まえられるか。
打線もどこからでも点が取れると聞いている。連打を浴びず、散らしていきたい。
――相手チームで警戒する選手は
藤君がいやらしいバッターという感じだ。1、2番を出したくない。クリーンアップにチャンスで回したくないなと思う。
――自チームで鍵を握る選手は
今回は継投を考えている。柴田以外でマウンドに上がった投手がキーになる。
――予想される試合展開は
まず打撃陣が点を取って(投手陣を)助けてほしい。柴田以外の投手たちも持ち球を披露できればそんなに点は取られないと思う。期待したい。
――勝敗のポイントは
継投だと思う。
――試合への意気込みを
山場を迎える。総力戦で立ち向かい、攻撃も守備も積極的にやっていきたい。ここを乗り切れたら先が見える大事な試合になる。全員で頑張りたい。
打球の勢い変わらず
明豊との3回戦を翌日に控え、県岐阜商は16日、兵庫県西宮市の球場で練習に臨んだ。
この日の練習は、試合時刻と重なる午後4時から始まった。藤井潤作監督自らノックバットを振るい、選手たちは声を掛け合いながら白球を追った。投球マシンを使った打撃練習では各選手とも勢いのある打球を連発し、バントもしっかりと決めていた。
三塁ランナーコーチを務める加藤里玖斗選手(3年)は「(勝ち上がるにつれ)どんどん相手は強くなっていき、外野手のレベルも上がっていく。思い切った正確な判断をしていきたい」と意気込んでいた。
次戦の相手は大分代表として5年連続出場の明豊。城島健司さん(元マリナーズ)や今宮健太選手(ソフトバンク)らが輩出した。春夏通算17回目の甲子園で、夏は8強、春は準優勝(2021年)の経験がある。
智弁和歌山の選手として1997年夏の全国制覇を経験した川崎絢平監督が指揮している。