福岡県警本部内の女子トイレに侵入したとして、博多署は6日、いずれも自称の清掃員の男(77)=同県筑紫野市=を建造物侵入の疑いで現行犯逮捕し、発表した。容疑を認め、「とっさに入った」と話しているという。
同署によると、男は6日午後3時20分ごろ、県警本部(福岡市博多区)本館の地下1階にある女子トイレに侵入した疑いがある。
県警本部に出勤していた男性警察官が、職員でない高齢の男が庁舎内にいるのに気づき追跡。女子トイレから約3分後に出てきた男を取り押さえた。
トイレ内は当時、ほかに人はおらず、カメラを仕掛けたような形跡は見つかっていないという。
男は同署の調べに対し、「清掃員として通常出入りしている」と話し、清掃業者にあらかじめ交付されている入館証のようなものを首から下げていたという。
この日、実際に清掃業者が県警本部で清掃に当たっていたが、午後1時までには作業を終えていた。
本部庁舎は閉庁日で、庁舎内外を当直担当が巡視していた。裏門のドアは施錠され、正門側の庁舎内には当直担当が詰めていた。(上月英興)