公設秘書の給与を国からだまし取った疑いがあるとして、日本維新の会の石井章参院議員(68)=比例区、2期目=の事務所に東京地検特捜部が27日、詐欺容疑で強制捜査に乗り出した。石井氏が代表を務める維新の茨城県組織「茨城維新の会」は沈黙を貫いており、地元では驚きや戸惑いが広がる。
取手市内の地元事務所には27日午前10時過ぎ、東京地検特捜部の係官十数人が家宅捜索に入った。事務所はJR藤代駅近くの水戸街道沿いにある。周囲には多くの報道陣が詰めかけて騒然となった。
捜索は9時間ほどにわたり、同日午後7時過ぎ、係官らが押収資料などを入れたとみられる段ボールを次々と車両に運び込んでいた。
石井氏の地元支援者の一人は「(不正受給は)聞いたこともない話で本当に驚いた」。ある維新関係者は「勉強会などで色々とお金がかかるということは聞いていたが、まさかこんなことになるとは」と戸惑いを隠さなかった。
一方で複数の関係者によると…