海外の富裕層などをターゲットに、城で宿泊したり食事を楽しんだりする超高額の「城泊(しろはく)」が西日本で広がっている。
四国最古の天守がある丸亀城(香川県丸亀市)でも、5月から予約を受け付ける。先輩格の欧州のように定着するには課題もありそうだ。
丸亀城は400年の歴史を持ち、江戸時代までに建てられた天守が残る全国12城の一つだ。高い石垣の上に瀬戸内海を見下ろすように立つのが特徴で、「石垣の名城」の異名もとる。
城内の三の丸には、丸亀藩主、京極家の江戸屋敷の部材が使われた昭和初期の名建築、延寿閣別館が立つなど、近代建築も共存する。
「殿様気分を2日間」が売り文句
そんな恵まれた資産を生かして7月から始まる城泊の概要はこうだ。
JR丸亀駅から迎えの人力車で大手一の門まで移動。太鼓演奏で出迎えられ、徒歩などで標高66メートルにある重要文化財の天守に上り、貸し切りにして観覧する。
その後、宿泊場所でもある延…