火曜日、トルコ人男性がイスタンブールで読売新聞のインタビューに応じた。
2023年7月20日 15時15分(日本時間)
イスタンブール — トルコ人男性が、東京に本拠を置く非営利団体と関係のある臓器密売に関与した疑いでイスタンブール検察当局の捜査を受けており、その理事長は臓器移植法違反で現在裁判中である。
トルコ人男性(59)は、難病患者支援協会というNPO法人で臓器移植コーディネーターとして働いていた。 同NPO理事長の菊池弘道氏(63)は、海外での無許可臓器移植を幇助した疑いで告発されている。
トルコ人男性は5月に一時拘束され、検察当局の任意で取り調べを受けている。 同氏は火曜日、イスタンブールで初めて読売新聞の取材に応じ、捜査を受けていることを認めた。
彼は2017年に日本人患者2人の臓器密売に関与した容疑でウクライナ当局に逮捕されたが、取り調べに対し違法移植への関与を否定した。
この男性は医師であり、イスタンブール大学を卒業していると述べた。 同氏は医師だった2011年から外国人患者を対象とした医療ツーリズムに携わり、200件以上の臓器移植に携わったと主張した。
5月中旬、イスタンブール検察は臓器密売に関与した疑いで同氏と他の13人を拘留した。 彼らは、移植を希望する外国人に代わって不正に手術の承認を得ようとして、虚偽の書類を公的機関に提出した疑いが持たれている。
患者とドナーの国籍、臓器密売に関与した金額は明らかにされていない。 しかし、人身売買と移植の一部はウズベキスタンで行われたと言われている。
拘束された14人の中には、ウクライナ事件でトルコ人男性とともに逮捕された医師も含まれていた。 トルコ人男性は読売新聞に対し、証拠不十分で釈放されたが、出国を禁止されており、捜査は続いていると語った。
このトルコ人男性は、ブルガリアの病院のコーディネーターから菊池さんを紹介され、菊池さんへの移植のための医師や病院などの手配を始めたと述べた。
菊地さんは年間20~30人の患者を連れてくることができるとコーディネーターから聞いたといい、「手配料として患者1人当たり5000ドルを支払えば、年間10万ドル(約1400万円)稼げると思った」という。
同NPOは2021年4月、ブルガリアで日本人2人の腎臓移植を仲介した。 同年12月、日本人女性がキルギスで生体ドナーから腎臓移植を受けた。 トルコ人男性はキルギスでの移植のために病院を手配し、ドナーには1万5000ドル(約210万円)近くが支払われた。
トルコ人男性は、キルギスで行われた移植のために医師を手配したことは認めたが、ドナーへの支払いへの関与は否定した。
菊池被告は先月の初公判で無罪を主張した。