大阪府堺市の大阪首都大学で、ビデオ撮影形式で英語で講義を行う乾貴士教授。
2023年7月22日 1:00(日本時間)
日本の大学は世界大学ランキングで苦戦が続いており、2023年にトップ100に入るのはわずか2校のみとなっている。
日本政府は2013年に「今後10年間でトップ100に少なくとも10大学を入れる」という数値目標を掲げたが、英国のタイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)誌が発表するトップ100内に日本の大学がランクインしたのは東京大学と京都大学だけだった。 東京大学は39位、京都大学は68位となった。

このように教育を評価することに疑問の声も上がっていますが、このリストは学生が留学先を決める際に参考にされています。 学校もこのリストを参照して、連携パートナーを選択します。
THE は 104 の国と地域の 1,799 の学校を、教育、研究、引用、国際的展望、業界収入の 5 つの分野のパフォーマンス指標でランク付けしました。 200 未満にランク付けされた学校には個別のランキングが与えられず、201 ~ 250 などの範囲に含まれます。 世界大学ランキングにはさまざまなバージョンがありますが、THE は政府の会議で引用されることがよくあります。
THEのリストでは英国や米国の国際的に名門大学が上位にランクされる傾向にあるが、日本の大学は英語論文や国際共同研究プロジェクトの数が少ないため、引用文献や国際的展望の分野でスコアが低かった。
大阪首都大学は、2023年のリストで1201~1500位にランクされており、ランキングで上位500大学の1つになることを目指している。 現在、トップ500内に日本の大学がランクインしているのは、東京大学、京都大学、東北大学、大阪大学、名古屋大学、東京工業大学の6校だけだ。
大阪首都大学は国際的な知名度を高めるため、今夏にも英語で行われる講義を紹介する動画サイトを開設する予定だ。 4月下旬、同大学なかもずキャンパスで、農学部の乾隆教授による薬物送達システムに関する講義を関係者が撮影した。 編集が完了次第、動画を公開する予定だ。
同校はまた、学術雑誌に投稿される教員の英語論文の校正費用や、全文書をオンラインで公開する費用の補助も始めた。 また、英語を母国語とするスタッフが広報資料を作成することで、海外メディアからの取材機会も増加しています。
大学ランキング底上げ策を担当する高橋正英学長特別顧問は「教育研究の質の向上が大学の改革につながる」と語る。