北朝鮮の元拉致被害者、千村靖志氏(左)が火曜日、東京の首相官邸で岸田文雄首相に北朝鮮による拉致問題の解決を求める嘆願書を手渡す.
2023年1月25日16時18分
1970年代に北朝鮮に拉致された千村靖志氏は火曜日、首相官邸で岸田文雄首相と会談し、北朝鮮との首脳会談を開催して、現在も国内に拘束されている他の拉致被害者の帰国を確保するよう促した。
千村さん(67)は首相に拉致問題の解決を求める請願書を手渡す前に、「できるだけ多くの生存者が日本に帰国できるよう、日朝首脳会談の実現に向けて取り組んでください」と述べた。 首相は、北朝鮮の金正恩委員長と直接会談したい意向を表明し、「あらゆる機会を利用するために引き続き努力する」と述べた。
千村は1978年、故郷の福井県小浜から現在の妻である吹江とともに誘拐された。 夫妻は2002年10月、1か月前の日朝首脳会談後、他の拉致被害者3人と一緒に日本に帰国し、現在は小浜に住んでいる。
千村氏が首相と会談したのは、2019年3月の安倍晋三首相(当時)以来だった。
「拉致問題が進展せず、心が痛む」 「首相の解決に向けた熱意を感じた」