山上哲也容疑者は2月14日、奈良県の奈良西警察署から大阪拘置所に移送された。
2023年7月7日 16時37分(日本時間)
関係者によると、安倍晋三元首相殺害事件で起訴された容疑者は母親との接触を望んでいないという。 山上哲也さんは70歳の親からの拘置所訪問の申し出を一貫して断っており、手紙にも返事をしていない、と関係者らは語った。
参議院選挙を前に奈良市で演説中に安倍首相が射殺されてから土曜日で1年となる。
山上氏(42)は、以前は統一教会として知られていた世界平和統一家庭連合に対して強い恨みを抱いていると考えられている。 彼の母親はこの団体に多額の寄付をしており、今もこの団体をフォローし続けている。
安倍首相は奈良市の近鉄大和西大寺駅前の路上で殺害された。 奈良地検は1月、山上容疑者を殺人罪などで起訴した。
母親は統一教会に総額約1億円を寄付した。 警察の調べによると、山上容疑者は宗教団体に憤慨し、教団とのつながりがあると認識されていたため安倍首相を標的にしたと供述しているという。
2月から大阪拘置所に拘留されている山上被告は、毎日新聞や雑誌を読んでおり、その中には統一教会に関する記事も含まれているという。
複数の関係者によると、同氏は一部の親族からの面会には応じているが、4月に母親が拘置所に面会しようとしたとき(逮捕後初めてとみられる)面会しなかった、と複数の関係者が明らかにした。
山上さんの周囲の人たちは、母親が信仰を続けていると話したという。 母親に会っても「この宗教団体は正義だ」と言うだけだろうと供述したという。
母親は息子に会って親子関係を修復したいが、自分の信仰を息子に十分に説明できていない、と語ったという。
親族によると、母親は1991年に統一教会に入会し、土地と家を売って教会に寄付した。 彼女は2002年に自己破産を宣言した。山上さんは家計の資金不足により大学進学を断念したと言われている。
関係者によると、山上さんは兄と妹の保険金を得るために2005年に自殺を図ったが、韓国の宗教団体で働いていた母親は当時帰国しなかったという。