左から、オーストラリアのアンソニー・アルバニーズ首相、日本の岸田文雄首相、ニュージーランドのクリス・ヒプキンス首相、韓国のユン・ソクヨル大統領が水曜日、ビリニュスでのNATO首脳会議中に北大西洋評議会の会議に出席する。
2023年7月13日 16時06分(日本時間)
カウナス(リトアニア)-岸田文雄首相はビリニュスでの北大西洋条約機構首脳会議の傍ら、韓国の尹錫悦大統領およびニュージーランドのクリス・ヒプキンス首相と個別に会談し、福島第1原発からの処理水の海洋放出計画について話し合った。原子力発電所1基。
岸田氏は尹氏に対し、日本は可能な限りの安全対策を講じ、日韓両国の国民の健康や環境に悪影響を与える可能性のある水を排出しないと述べた。
岸田氏は水曜、リトアニアのカウナスで記者団に対し、日本は「モニタリング情報を速やかに公開し、放射性物質の濃度が上限を超えた場合には直ちに放出を停止する」とも尹氏に伝えたと述べた。
報道によると、尹氏は、東京電力ホールディングスの発電所に保管されている処理水を放出する日本の計画がIAEAの安全基準に適合していることを確認した国際原子力機関の報告書の結論を「尊重する」と述べたという。
岸田氏は、処理水を「夏ごろ」に放出する計画に変更はないが、放出時期は「安全性の確保や風評被害対策の状況を確認した上で決定する」と述べた。
一方、ニュージーランド政府は「IAEAの勧告に全面的な信頼」を表明しているが、日本の放出計画は、通常反核の立場をとる同国の一部の人々の間で懸念を引き起こしている。