厚生労働省
2023年6月28日 21時02分(日本時間)
東京(時事通信社)-日本では今のインフルエンザの流行がまだ続いているが、一部の専門家はすでに次のインフルエンザの流行が例年より2カ月早く、早ければ10月に始まり、さらに重症化する可能性があると懸念している。
厚生労働省によると、6月18日までの1週間の全国の定期監視病院当たりのインフルエンザ患者数の平均は1・29人。2月中旬をピークに1・0人を超えて推移しており、インフルエンザの流行がみられる。感染は依然として拡大している。
現在の感染の波はすぐに沈静化すると予想されます。 今シーズンのインフルエンザ総症例数は6月18日時点で435万9000人と推定されている。
日本では、インフルエンザの流行期は通常12月に始まり、1月か2月にピークになります。
昨秋、新型コロナウイルス感染症の流行下で人々のインフルエンザに対する免疫力が低下し、マスク着用などの感染予防策が緩和されたことを受けて、国内で3年ぶりにインフルエンザが流行し始めた。
南半球のインフルエンザの状況は、日本での次のインフルエンザの流行を予測する上で極めて重要です。
オーストラリアでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックのさなか、2020年と2021年に大規模なインフルエンザの流行はなかったが、昨年は流行があり、その年の6月にピークに達した。 今年は5月以降、インフルエンザの患者数が急増しています。
世界保健機関によると、チリとウルグアイでもインフルエンザの感染者が増加している。
「グローバルな [flu] 感染状況は新型コロナウイルス感染拡大前の状態に戻っている」と旅行医学の専門家である東京医科大学教授の浜田厚夫氏は述べた。
浜田氏は「国境を越えた人の移動が再開され、インフルエンザウイルスが南半球から日本を含む北半球に広がるリスクが高まっている」と指摘した。
同氏は「来シーズンはインフルエンザが流行する可能性が高い」とし、「多くの人がインフルエンザに対する免疫を持っていないため、来シーズンはさらに多くの人が影響を受ける可能性がある」と付け加えた。