学生が記事の残りの部分をデジタルで読むことができるように、左下隅に QR コードの場所がある、宮沢賢治に関する新しい印刷された教科書の記事の画像。
2023 年 3 月 29 日 16:42 日本時間
日本の小学校では、まもなくすべての教科書に QR コードが導入されます。
2024 年 4 月に始まる学年度から、すべての新しい教科書にコードが含まれるため、学生は提供されたタブレットを使用して、ビデオやオーディオなどのデジタル教材にオンラインでアクセスできます。
そのような教科書の 1 つは、学生が QR コードを介して 1,000 を超える資料にアクセスできるようにするもので、従来の印刷物とデジタル リソースを統合した例として際立っています。
多種多様な教材を使用することで効果が期待できる反面、子どもたちの学習態度や健康への影響が懸念されています。
東京書籍の小学5年生の国語教科書に、詩人で作家の宮沢賢治の略歴にQRコードが掲載される。 教科書は2ページしか印刷されていません。 残りは、2ページ目の左下隅にあるQRコードをデジタルデバイスを使用してスキャンすることで読み取ることができます.
このデジタル教材は紙の教科書を補うものだが、出版社の担当者は「紙の教科書を軽量化しつつ、内容をデジタル化した」と語った。
デジタル教材を活用することで、出版者は印刷された教科書には含まれない情報を含めることができます。
2018 年度の教科書審査では、164 冊の教科書のうち 155 冊に QR コードが含まれていました。 しかし、挿入数は限られていました。 今回、教科書出版社はQRコードの挿入数を大幅に増やしたとのこと。 前回の教科書審査では、東京書籍の小学生向けの国語教科書に55個のQRコードが挿入されていました。 2024 年度の新しい教科書には、600 を超える QR コードが含まれています。
最新の審査期間中、出版社はデジタル教材の改善をめぐって競い合いました。 たとえば、一部のデジタル機能には、算数の答えを自動的にマークしたり、生き物にフィールド ガイドを提供したりする機能が含まれる場合があります。
長所と短所
大手出版社の三省堂の担当者は「生徒一人に一台のデジタル機器が支給されるなど、デジタル学習教材は鉛筆や消しゴムと同じくらい欠かせないものになった」と語った。
公益社団法人日本小学校校長会連合会の王子公一郎会長は「デジタル教材は、理科の実験や算数の立体図のやり方を繰り返し確認したり、書道の練習をしたりできるので重宝している」と話す。
印刷された教科書は、1 年かけて専門家によって詳細に審査されます。 ただし、デジタル教材は補助的なものとみなされるため、認可の対象にはなりません。
教科書認定基準では、デジタル教材が「教科書の内容と密接に関連している」こと、「学生にとって不適切な参照情報に該当しないこと」が確認された場合に、教科書へのQRコードの挿入が認められます。
地方の教育委員会は、教育省の審査を通過した教科書の中から、小学校で使用する教科書を選択します。 デジタル教材の使い方に慣れていない教師も多く、戸惑う声もある。
東北地方の公立小学校の校長は「QRコードが多すぎると、印刷された教科書に集中できなくなる恐れがある」と語った。 「辞書で情報を調べて学ぶなど、子どもたちが考える機会をさらに減らすことになります」
健康への影響
子どもたちの健康への影響も懸念されています。 文部科学省が2021年度に実施した調査によると、デジタル学習を活用した授業を受講した生徒の2~4割が、目や首、肩などに疲労や痛みを感じたデバイス。
また、学校でデジタル学習デバイスを使用すると、子供たちはゲームをプレイする傾向があるという報告もあります。
言語の神経科学を研究する東京大学の坂井邦義教授は「QRコードが身近にあると、子どもたちが見たくなるような気がして、授業に集中できなくなる可能性があります」と話す。 「QRコードで情報が簡単に手に入るようになれば、子どもたちの学習態度はより受け身になっていくでしょう」