2021年6月、北海道旭川市の実験コンテナに設置されたダンボールベッド。
2023年3月18日 12:00 日本時間
北海道の研究所によると、災害時の避難所で使われる段ボールベッドは、屋外コンテナで長期保管しても状態が変わらないという。
政府の防災基本計画の緊急物資に指定されているが、自治体の保管場所の確保が難しいなどの理由で備蓄は進んでいない。 最新の調査結果は、この点で国の当局に刺激を与える可能性があります。
旭川市にある北海道総合研究機構北部地方建築研究所などは、研究所の駐車場で、収納時の長さ約1メートル、幅33センチ、厚さ60センチのベッド100台を3つのコンテナに入れて実験を行った。 2021年5月から昨年11月までのロット。
各コンテナーはわずかに異なります。最初のコンテナーには特別な措置は講じられていません。 2番目のコンテナの壁には合板シートが並んでいました。 3 番目のコンテナの壁は、通気性のある段ボールで裏打ちされていました。
研究者は定期的にベッドの水分含有量をサンプリングしました。 1年半保管した後、どの容器にも結露は検出されず、厚紙はまだ強い状態でした.
備蓄の問題
2011年3月の東日本大震災では、ダンボール製のベッドが使用されました。今後の災害時に、いわゆるエコノミークラス症候群の拡大防止・抑制に貢献することが期待されています。安い飛行機の座席にちなんで名付けられた運動)と感染症。
国の計画では、指定された避難所のベッドや食料などの緊急物資を地方自治体に備蓄するよう呼びかけています。 しかし、適切な保管場所を確保することは困難であることが判明しました。
読売新聞は昨夏、東京都など46都道府県、政令指定都市20市、東京都23区を対象に、段ボールベッドの備蓄や利用状況を調査した。 その結果、導入に至っていない自治体は39自治体で、22自治体が「保管場所の確保が困難」を理由に挙げていた。
南海トラフ地震を想定した高知県の担当者は「多くの自治体で保管場所の確保は共通の課題。 コンテナーを使用することは、非常に有望なオプションです。」
本州の沿岸部など湿度の高い地域での段ボールベッドの利用について、同研究所の主任研究員である立松浩一氏は「内陸部や高原部で備蓄でき、必要な場合はトラックで速やかに避難所に届けられる」と話した。災害が発生します。」

実験で使用したタイプのダンボールベッド