東京学芸大学
2023年6月28日 14時59分(日本時間)
東京学芸大学附属大泉小学校が昨年、小学5年生のいじめ問題で、男子生徒の窮状を認識しながら、組織的な対応をしなかったことがわかった。
男子生徒は4月に東京都練馬区の学校をやめ、5月に転校した。
設置者の東京学芸大は第三者委員会を設置し、経緯を調査する。
大学によると、男子生徒は2022年4月に小学校に転校した後、同級生から「汚い」と机をどかされるなどの嫌がらせを受けた。 同年6月にこうしたいじめを目撃した担任は、同級生に男子生徒に謝罪させ、問題は解決したと信じていた。
しかし、教師はその後、少年がいじめられているのを何度か目撃した。 学校側は「子ども同士のトラブル」として組織的な対応をしなかった。
男子生徒は生徒に提出したアンケートで繰り返しいじめを訴えていたが、担任は昨年12月まで指導的立場にある教頭にいじめの事実を報告しなかった。 同教師は2月の報告書でも、状況は「改善しつつある」と述べた。
杉森信吉校長は男子生徒が不登校になった4月にいじめの存在を知った。
同大は5月31日、いじめ防止対策推進法に基づき「重大事態」として文部科学省に報告した。 第三者委員会を設置して実態を調査する。