海底トンネルを掘る際に使用された掘削設備
2023年6月27日 12時38分(日本時間)
福島(時事通信)-東京電力ホールディングスは月曜日、故障した福島第1原子力発電所の処理水を海に放出する設備の視察を報道陣に許可した。
東電によると、処理水を海水で薄める配管や異常を感知した際に放水を止める緊急遮断弁などの設備の設置工事はほぼ完了した。
東電広報担当の木本隆宏氏は「大きな問題もなく、設備の設置はおおむね順調に進んでいる」と述べた。 「私たちは作業の最終段階にいます。」
この日は、放水に使用する海底トンネルからの掘削機の撤去が完了した。

機器を持ち上げるためのクレーンを備えたバージ
淡水と海水を使った装置の試運転は火曜日に終了する予定で、原子力規制委員会は水曜日から装置の検査を行う予定だ。
政府は今夏ごろの放水開始を目指している。 今月下旬に発表される予定の国際原子力機関の最終報告書を踏まえ、時期を最終決定する予定だ。
一方、漁業者などは放射性トリチウムを含む処理水の放出に依然として反対している。
木本氏は「退院を懸念する声がある限り、説明を続ける」と述べた。