競馬ファンが引退したスターに新鮮な食事を贈る

「生牧草バンク」または「新鮮飼料バンク」と呼ばれるオンラインサービスは、引退した馬においしいものを与えることを望んでいる競馬ファンの間で急速に人気を博しています.

このサービスを運営するのは、千葉県四街道市に本拠を置く動物用飼料の製造会社である株式会社中央牧草センターです。 ファンがインターネットで新鮮な飼料を購入し、同社から愛馬に届けてもらうという仕組みだ。

200 頭以上の引退した競走馬がこのサービスに登録されており、2,000 人以上が寄付者として登録しています。

このサービスは、動物飼料の高騰に対処しなければならない牧場を支援するのにも役立ちます。 同社の担当者は、「馬、牧場、競馬ファン、みんなが幸せになることを願っています」と語った.

同社によると、飼料は主に牧草とマメ科植物で構成されています。 干し草に比べて、収穫直後の新鮮なものは、草食動物にとって特別なごちそうになります。

しかし、新鮮な飼料は長期保存ができず、コストもかかります。 これにより、引退した競走馬やその他の動物に新鮮な飼料を定期的に提供することが難しくなり、残りの日々を牧場で過ごしています。

1975年に設立された同社は、千葉県船橋市の中山競馬場などで競走する競走馬の飼料を生産してきた。

その後、会社は自然に近い飼料の生産を強化しました。 1990年、同社はこの製品を「生牧草」と名付け、小売りを開始した。

千葉県内外の6つの生産拠点でさまざまな種類の飼料を栽培しており、通常夏に生育する牧草を一年中新鮮な状態で提供することができます。

新型コロナウイルス危機のさなかの2021年夏、海上輸送の混乱もあり、輸入飼料の価格高騰が相次いだ。 牧場経営者が会社に助けを求めに来ました。

当初、同社は新鮮な飼料を無料で提供していましたが、これをいつまで続けられるかは明らかではありませんでした。

同社の専務取締役である増田穣光氏（43 歳）は、競走馬の所有者が馬への贈り物として新鮮な飼料を購入した方法からインスピレーションを得ました。 同社は昨年10月、「誰にも負担をかけずに牧場と馬の両方を支援したい」という思いからオンラインサービスを開始した。

寄付を希望される方は、まず生牧草銀行のホームページに登録されているお気に入りの馬を選び、新鮮な飼料を購入してください。

1箱に約5kgの飼料が入っており、馬2食分で税込6,000円。

寄付者は、毎月指定された数の箱を配達するか、「一口サイズ」の部分を2,000円で購入するかを選択することもできます.

会社が新しい馬をウェブサイトに登録するとき、馬の牧場のオペレーターが新鮮な飼料を受け入れる準備ができているかどうかを確認します。 同社はまた、余剰と牧場への負担を避けるために、送られる量を調整します。

同社によると、競馬ファンの要望に応えてサイトに登録する馬が増えているという。

北海道日高市にあるヨギボー ベルサイユ リゾート ファームのソーシャル メディア アカウントには、引退した有名な競走馬が新緑の草をむさぼり食う動画が配信されています。 出走馬は2002年ダービー優勝のタニノギムレット。

北海道浦河市の乗馬体験ができる観光地「浦河遊駿村アエル」にも、新鮮な飼料が届けられています。

支配人の太田篤史さん（３７）は「冬に新鮮な飼料を提供できるなんて信じられない。 素晴らしいプロジェクトです。」

益田さんは「多くのファンに馬への善意の箱を届けるために、私たちのサービスを利用してほしい」と語った。