元日産幹部カルロス・ゴーン氏が6月23日、ベイルートでAP通信のインタビューで語った。
2023年9月19日 5時17分(日本時間)
ベイルート(AP通信)-自動車王カルロス・ゴーン氏が日産自動車などの被告に対して起こした10億ドルの訴訟の公聴会が月曜日にベイルートで始まり、双方の弁護士が事件を担当する判事と面会したと司法当局者が明らかにした。
日産の元最高経営責任者(CEO)は5月、ベイルートで日産を相手取り、自動車メーカーによる自分に対する偽情報のせいで2018年に日本で冤罪で拘束されたと主張して訴訟を起こした。 69歳のゴーン氏は、10億ドルの損害賠償金の半分と、給与、退職金、ストックオプションを含む賠償金の半分を求めている。
ゴーン氏はまた、レバノンに拠点を置く日産関連会社や、逮捕に至る捜査に参加した団体に対しても金銭賠償を求めている。
同氏は2018年11月に日本で背任、個人的利益のための会社資産の悪用、報酬を完全に開示しなかった証券法違反の容疑で逮捕された。 2019年12月、彼は日本で保釈金を投じて、プライベートジェットに乗って箱の中に隠れて国外へ逃亡した。
彼は現在、日本と犯罪人引き渡し条約を結んでいず、国民の引き渡しも行っていないレバノンに住んでいる。 ルノーと日産はともにゴーンスキャンダルから距離を置いている。 ゴーン氏はレバノン、フランス、ブラジルの国籍を持っている。
ベイルートの司法宮殿で約4時間続いた面会で、ゴーン氏と日産の代理人弁護士はベイルート検察庁のサブボウ・スレイマン判事と面会したと当局者らは規定に従い匿名を条件に述べた。 弁護士も裁判官も記者団に話さなかった。
次回セッションの日程が設定される予定だった。
ゴーン氏は日本の自動車メーカー日産を20年間率い、2018年に逮捕されるまで倒産寸前から同社を救い出した。
彼は現在、日本とフランスで指名手配されている。 彼がレバノンに逃亡して以来、ベイルートはこれらの国から彼の逮捕状に基づくインターポールから3回の通知を受け取った。 フランスでは、ルノー・日産連合の指揮を執りながら、脱税やマネーロンダリング、詐欺、会社資産の悪用の疑いなど、数多くの法的課題に直面している。
ゴーン氏の弁護士事務所はAP通信の取材に対し、この件についてのコメントを拒否した。
ゴーン氏は、フランスの共犯者の援助を受けて日本政府も共謀し、日産が主導した人物暗殺キャンペーンの被害者であると主張している。