災害からちょうど2年となる月曜日の朝、静岡県熱海市で2021年の壊滅的な土砂崩れの犠牲者の冥福を祈る女性。
2023年7月4日 10時51分(日本時間)
静岡県熱海市(時事通信社) 2年前に静岡県熱海市を襲った大規模な土砂崩れの犠牲者28人を追悼する式典が月曜日に行われた。
被災した伊豆山地区の小学校で行われた式典には、参加者約70人が献花と黙祷を捧げた。
熱海市の斉藤栄市長は「二度とあの事件が起こらないよう、復興に向けて着実に前進し、経験と教訓を後世に伝えていきたい」と式辞を述べた。
土砂崩れで80歳の母親を亡くした太田智昭さん(57)は式典後、「母がなぜ死ななければならなかったのか真実を知りたい」と川勝平太静岡県知事に語った。 「伊豆山を安心して暮らせる場所にしてほしい」。
知事はそれに応じてそうすることを約束した。
2年前に土砂崩れの第一報が入った午前10時28分、市内にサイレンが鳴り響いた。
土砂崩れは2021年7月3日に発生し、豪雨により川の上流域の周囲に築かれた土盛りが崩壊し、建物136棟が被害を受けた。
約217人が今も公営住宅に避難している。 市は被災地への立ち入りを原則禁止する災害警戒区域の指定を9月1日に解除する予定だ。