2022年9月に東京・目黒区で行われる大学入学共通テストの願書を確認する大学入試センターの担当者。
2023年7月11日 1時00分(日本時間)
大学入試センターは、多くの大学などの入学手続きの一環として行われる大学入学共通テストについて、2025年度から電子出願システムを導入することを決定した。
現在、センターと高校の間で願書などの書類が何度も往復しており、双方に物理的、経済的な負担がかかっている。
電子申請システムの開始に伴い、受験者への試験結果の提供時期の前倒しも検討する予定だ。
すでに国公私立大学の一般入試の9割以上で電子出願システムが導入されています。
同センター関係者らは、毎年約50万人が受験する共通テストのシステムの安全性と安定性を確保する必要があったため、システムの企画と実現に非常に時間がかかったと述べた。
現行の出願制度では、高校は受験生の願書と手数料納付証明書を集めてセンターに送付する。 その後の確認・修正手続きは必要に応じてメールにて行います。 これは教師と生徒の両方に大きな負担を与えます。
今回導入予定の電子出願システムでは、受験生が自ら氏名や受験予定科目を登録できるようになります。 必要に応じて修正を行うこともできます。 オンラインでの料金支払いもオプションになる予定だ。
同センターは、希望者への試験結果の公表スケジュールについて、現状の4月から大学の個別入学試験の出願前に前倒しすることを検討するとしている。
電子申請システムは、富士通株式会社の子会社である富士通ジャパン株式会社(東京)が開発している。同社は、最近問題が発生したマイナンバー個人識別カードシステムの提供者である。
しかし、同センター幹部は「きちんと仕事をしてくれると信じている」と語った。 関係者によると、同センターは将来的にはマイナンバーカードとの連携も検討しているという。