東京のNHK本社ビル
2023年7月23日 14時50分(日本時間)
東京(時事通信)―公共放送NHKは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに関する報道を巡り、職員計4人に対する懲戒処分を発表した。
5月15日のNHK「ニュースウオッチ9」では、新型コロナウイルスワクチン接種後に死亡した人の親族が、あたかも新型コロナウイルス感染症で亡くなったかのように紹介された。
NHKは金曜日、問題の報道に関与した職員2名を停職14日間、番組責任者を減給、番組編集長を戒告すると発表した。
NHKによると、職員2人のうち1人は遺族の発言の論点を報道に適切に反映させず、もう1人の上司は適切な指導や危機管理を怠ったという。
この従業員は報道の経験がほとんどなく、ワクチン接種被害者の親族はパンデミックで親族を失った者として広く認識される可能性があると誤って信じていた。
この番組は放送前に2回試写が行われた。 NHKは、番組を試写した関係者3人と当時の映像センター長を戒告・注意処分とする。
NHKは声明で、遺族や視聴者に改めて謝罪するとともに、チェック体制やジャーナリストの研修を強化して信頼回復に努めると述べた。