(23日、第156回九州地区高校野球大会準決勝 神村学園6―0明豊)
昨春の九州大会決勝と同じ顔合わせ。このときは明豊が6―0で優勝した。これまで1回も勝ったことのなかった明豊に、今回はまったく同じスコアでやり返した。
立役者は八番打者の山本瞬捕手。これまで2試合は無安打と振るわなかったが、二回に適時二塁打を左中間へ放つと三回の好機にも左中間三塁打で2打点を挙げる活躍だった。打てた原因を聞くと「シュウヤが打たせてくれた」。
五番を打つ結城柊哉選手のことだ。同じ兵庫県出身で仲がいい。前日の休養日にも素振りをチェックしてもらった。「自分は弱気でバットが出ないので、それもダメなんじゃないと言ってくれた。しっかりバットを振ろうと思った」
捕手としても強打の明豊打線を零封する好リード。「構えたところに粘り強く投げてくれた」と投手陣をたたえた。