ろうそくや「梵燈」でライトアップされた東林院の庭=2024年10月10日午後、京都市右京区、筋野健太撮影

 臨済宗の大本山、妙心寺の塔頭(たっちゅう)・東林院(とうりんいん)(京都市右京区)で10日、夜間特別拝観「梵燈(ぼんとう)のあかりに親しむ会」の試験点灯があった。枯山水の庭園にろうそくやあんどんで禅語「明月照松間(めいげつしょうかんをてらす)」が浮かび上がった。

 寺では、禅の教えを説く禅語をあかりで表現するのが恒例行事。「明月照松間」は、無造作の清々(すがすが)しい境地をあらわしているという。

 西川玄房住職は「月のあかりとろうそくのもと、語り尽くすのも良し、無心になるのも良し。それぞれの思いで、今宵(こよい)ひとときを過ごしていただきたい」と話す。

 夜間特別拝観は11~20日。受け付けは午後6~8時半。拝観料700円。問い合わせは東林院(075・463・1334)。(清水謙司)

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