「ペイペイドーム」と改称された際に設置された看板=2020年2月18日、福岡市中央区
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 ソフトバンクグループ(SBG)が保有する「福岡PayPay(ペイペイ)ドーム」について、みずほフィナンシャルグループ(FG)が命名権を取得することがわかった。新球場名は「みずほPayPayドーム福岡」で、二つのブランドが並ぶ異例の命名となる。みずほとSBGが進める協業を、対外的にアピールする狙いがある。(岩沢志気、久保田侑暉)

 ドームはSBG傘下の福岡ソフトバンクホークスが本拠地としている。関係者によると、連名での命名権取得は、少なくとも国内のプロ野球球場では初めて。契約期間は4月25日からの2年間で、契約金は3億円超という。

 SBGは2005年から球団を保有。ドームも15年に買収した。ペイペイは18年に始まったSBGの決済サービスで、銀行や証券分野にも進出している。20年のプロ野球シーズン開幕から球場名に「ペイペイ」を入れている。

 近年、球場名に企業名などをうたうケースは多いが、ほぼすべてのケースで1社や1ブランド限定だ。二つ以上になると、名称が略されることで一方の認知度が落ちたり、組んだ相手の不祥事などでマイナスイメージがつく懸念があったりするからだ。

 すでに知名度があるみずほFGがあえて「ダブル命名権」に踏み出したのは、マイナス点を踏まえてもペイペイ側とのタッグを印象づける必要があると判断したからだ。

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