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現在の滑走路(左)の西側に位置する福岡空港の第2滑走路。右端は国際線ターミナル=2025年1月10日午前10時28分、福岡市、朝日新聞社ヘリから、小宮路勝撮影
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 中野洋昌国土交通相は10日の閣議後会見で、福岡空港(福岡市)で建設を進めていた2本目の滑走路について、3月20日に運用を始めると明らかにした。国内有数の過密空港であるうえ、訪日外国人も増えており、混雑を緩和する狙いがある。

 新滑走路は全長2500メートルで、現滑走路の西側に平行して位置する。国交省が2015年度から約1600億円をかけて整備し、原則として国際線の離陸に使われる。

 ただ、用地が手狭なことから2本の滑走路の間隔が約200メートルしかなく、同時に発着することができない。そのため、1時間あたりの発着回数は従来の38回から40回と、2回の増加にとどまる見込みだ。

 国交省によると、福岡空港の23年の国内・国際線の着陸回数は羽田、成田に次いで3位で、滑走路が1本の空港では最多という。観光庁の統計によると、同年の福岡県内の外国人宿泊者はのべ約2100万人で、コロナ禍前の19年より3.4%増えている。

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