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燃料デブリを取り出す作業に使う釣りざお式装置の先端。ここについているカメラ2台の映像が確認できなくなった=2024年5月、神戸市兵庫区、田辺拓也撮影

 東京電力は7日、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出しで、映像が確認できなくなった装置先端のカメラを交換すると発表した。交換方法は検討中といい、交換時期は未定。取り出し作業の再開は見通せていない。

 東電によると、取り出し装置先端のカメラ2台の映像が9月17日以降、確認できなくなった。高い電圧をかけるなどして復旧を試みたが、映像は映っていないという。

 カメラ2台の交換は、2号機の原子炉建屋内で行う。取り出し装置が入った「隔離箱」の側面の窓を開けてカメラのケーブルを切断し、新たに接続部をつくり、2台のカメラを交換する計画。実際にできるかどうかを確認中という。

 また、東電は、カメラ映像が確認できなくなる前に、取り出し装置の動作確認をした際に装置先端が燃料デブリに接触したと説明していたが、実際には燃料デブリをつかんでいたとして、訂正した。東電の広報担当者は「説明が誤っていた。おわび申し上げる」と述べた。(福地慶太郎)

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