福島第一原発2号機の使用済み燃料プールの水位を確認する「スキマサージタンク」の配管から水が漏れていた問題で、東京電力は21日、事故後に注入した海水により配管が腐食していたことが原因だったと公表した。
東電によると、2011年3月の原発事故後、プールを冷却するため海水を注入したことにより、配管の継ぎ手部分で異なる金属の片方がさびやすくなる現象などが起き、腐食につながったとみられる。
2号機のスキマサージタンクでは今年8月に水位が低下していることが判明。10月に配管に穴が開いていることが確認されていた。
プールの冷却は原因調査のために停止していた。腐食した場所の補修を行い、早ければ来週中に冷却を再開するという。(矢田文)