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授業の後、生徒会の打ち合わせをするレイディロ・センビリンさん(右)と森和真さん=2024年12月13日午後7時59分、愛知県碧南市、溝脇正撮影
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 愛知県内の高校で外国にルーツのある生徒が増えている。多様化する学びの受け皿になっている定時制では、外国籍の生徒が急増した学校もある。いま定時制で何が起きているのか。その教室を訪ねた。

 教室の明かりがともる午後5時50分、県立一色高校の定時制(西尾市、生徒数約110人)の始業ベルが鳴った。制服はなく、Tシャツにジーパン姿や頭を覆うスカーフ「ヒジャブ」を着用している生徒もいる。授業はすべて日本語。中学生でフィリピンから来日した3年生のモガト・クリスチャンさん(18)は「先生たちが親切で授業も分かりやすい。とても良い学校だと思う」と語る。

 同校定時制は外国にルーツを持つ生徒が2018年は37%だったが、24年は4月時点で62%まで増えた。国籍はブラジル、ベトナム、フィリピンなど様々。増加に伴い、学校側はウェブサイトを多言語化したり、生徒の母語を使って補助に当たる教育支援員を増やしたりと、一歩ずつ対応を進めてきた。長谷川智一教頭は、「国籍や学習度合いは学年によって異なるため、その年の生徒たちの状況に合わせた柔軟な対応が必要」と話す。

部活や生徒会 様々な学びの場

 全校生徒のうち、56%が外国籍の生徒の県立碧南高校(碧南市)の定時制では、生徒会の定例会が行われていた。

 「食堂の机の数とか良いんじゃない」「当日はバレンタインデーだから景品はチョコレートが良いかも」

 議題は今年2月開催予定の卒業生を送るイベント。出題するクイズ問題について、顧問の冨田航佑教諭を交え、2年生のレイディロ・センビリンさん(17)らが日本語で時折冗談を言いながら、話し合いを始めた。

 生徒会メンバーも4人のうち…

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