政府の洋上風力発電事業をめぐり、国会質問の見返りに計約7200万円の賄賂を受け取ったとして受託収賄罪などに問われた元自民党衆院議員・秋本真利被告(49)の第3回公判が17日、東京地裁であった。
弁護側は冒頭陳述で、秋本元議員への利益供与はなかったうえ、検察側が便宜供与だと指摘する国会質問も、元議員の持論に基づくため請託を受けたといえないなどと主張。受託収賄罪について、改めて無罪だと訴えた。
贈賄罪に問われた「日本風力開発」(東京)の元社長・塚脇正幸被告(65)の弁護側も、検察側が賄賂だと指摘する貸付金について、貸し付けの約束をした時点では秋本元議員に国会質問の予定はなく「謝礼であるはずがない」と主張した。
検察側は、2人が共同で設立…