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新学部の概要を説明する秋田大の南谷佳弘学長(中央)ら=2024年7月24日、秋田市、滝沢隆史撮影

 秋田大は24日、来年4月に開学する新学部の情報データ科学部の概要を発表した。情報学とデータサイエンスを体系的に学び、データ解析スキルを活用できるデジタル人材を養成する。

 新学部の設置は11年ぶり。情報データ科学科の1学科編成とし、人間の行動履歴やビッグデータなどを解析して新たな観光振興や防災対策などにつなげる研究のほか、AI(人工知能)を活用した制御プログラミングによる知能ロボットの研究などに取り組む。

 3年次には、地域のIT企業などと連携して課題解決型の授業も設ける。主な進路はITエンジニアやデータサイエンティストらを想定し、定員は100人。

 同大で記者会見した南谷佳弘学長は「デジタル人材はあらゆる分野で必要とされ、日本中で不足している。デジタルによる社会の変化を実感してきた若者が、学びたいことを学べる仕組みをつくった」と述べた。

 また、現行の理工学部を総合環境理工学部に衣替えする。現在の4学科(定員395人)から、環境数物科学科など3学科(同315人)に集約。理工学部の女子学生比率(昨年度で約18%)を高めるため、入試では女性の選抜に限定した「女子枠」を新たに設ける。

 新学部と理工学部の改組で、同大は来年度から5学部8学科1課程の体制になる。(滝沢隆史)

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