日本文化交流学生会の作品を見る秋篠宮ご夫妻=2024年12月4日午前10時55分、トルコ・アンカラのアンカラ大学、上田幸一撮影

 トルコを訪問中の秋篠宮ご夫妻は現地時間の4日、首都アンカラのアンカラ大学を訪れ、日本語や日本文学を学ぶ学生らと交流した。

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 同大日本語・日本文学科はトルコでの日本語教育の草分け的存在で、多くの研究者を輩出。現在は約260人の学部生と約30人の大学院生が在籍している。

 ご夫妻は、歓迎のスピーチに立った女子学生が「この遠いアンカラの地で私たちが紡ぐ両国間の絆を見守っていただきたい」と述べるのを笑顔で聞き、学生らによる「上を向いて歩こう」の合唱などに耳を傾けた。書道や茶道など日本文化に関するサークル活動を紹介する学生らとも交流。書道部の学生から、「祖国に平和 世界に平和」という初代大統領ケマル・アタテュルクの言葉をしたためた書などをサプライズでプレゼントされた。さまざまな折り紙作品の前では紀子さまが「折り紙の世界が広がっていますね」と感心した様子だった。

 その後、アンカラ市内の宿舎で、日本にゆかりのあるトルコの人々と面会。2011年の東日本大震災で現地入りしたトルコの緊急援助隊の元隊長、ヤルチュン・ムムジュさんには、秋篠宮さまから「長期間にわたり活動していただき、深く感謝しております」と伝え、ムムジュさんは「日本にとって必要なことが終わるまでは帰ってくるなと命を受けました」と当時を振り返った。

 ご夫妻はこれに先立ち、アタテュルクが眠るアタテュルク廟にも足を運び、花輪を供え、黙禱(もくとう)を捧げた。

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