秋篠宮ご夫妻は、沖縄から「豆記者」として訪れた小中学生と懇談した=2024年8月2日午前10時半ごろ、東京・元赤坂の赤坂東邸、宮内庁提供

 秋篠宮ご夫妻は2日、東京・元赤坂の赤坂東邸で、取材体験を通じて社会への理解を深める「豆記者」として上京した沖縄の小中学生30人と懇談した。ご夫妻は交流を楽しみつつ、滞在中の経験を将来に生かして欲しいと願っている様子だったという。

 豆記者は、沖縄と東京などの子どもたちを結ぶため、教員らによって企画された取り組みで、昭和の時代から続く。

 この日の懇談には、小学6年から中学3年までの30人が出席。ご夫妻が、自身と沖縄との関わりを話したり、沖縄の自然や料理、音楽などが話題に上ったりと、和やかな雰囲気だったという。

 秋篠宮ご夫妻は、沖縄との関わりを大切にしており、これまでも度々、沖縄戦に関する慰霊の集いにお子さまを伴って出席。長男悠仁さまも、7歳だった2013年に初めて沖縄県を訪れ、ご夫妻と共に糸満市摩文仁の「平和の礎(いしじ)」に足を運んだ。「平和の礎」には、沖縄戦で亡くなった人々の名前が刻まれている。

 豆記者との懇談は昭和の時代に上皇ご夫妻が始め、天皇、皇后両陛下、次いで秋篠宮ご夫妻が受け継いだ。秋篠宮さま自身は、学習院初等科の頃から豆記者との面会に同席していたといい、19年夏には、悠仁さまを伴って懇談した。(中田絢子)

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