花の名所である長崎県大村市の大村公園をPRしようと17日、高校生が長崎空港(大村市箕島町)にミニ花菖蒲(しょうぶ)園を設置した。展示は6月10日まで。
設置したのは大村城南高校の環境デザイン系列で造園などを学ぶ3年生15人。2009年から続く恒例行事で、今年は空港1階のイベントスペースの20平方メートルに設置。ハナショウブ100本のほかに、紅葉や庭石をかたどった飾りなどで和風の美を表現した。床を保護するビニールを敷くところから始めて、2時間あまりで作業を終えた。
生徒らは4月からデザインの検討を重ねた。背景の青空を模した幕にわたで作った雲が浮かぶなど若者らしさもにじむ。
作業にあたった馬場桜愛(さくら)さん(17)は「学校で試したより作業はうまくいった。これを見て公園を訪れる観光客が増えるとうれしい」と話した。
空港近くの大村公園には171種30万本のハナショウブが植えられており、九州最大級の規模。現在は5分咲きで、来週見ごろを迎える見込み。(天野光一)