東京都立川市の小学校で暴れて教職員4人にけがをさせたとして、傷害と公務執行妨害の罪に問われた飲食店経営の男(46)と、同店従業員の男(27)=いずれも同市=の初公判が17日、東京地裁立川支部であった。2人は起訴内容を認め、「被害者や子どもたちの心に傷を負わせ申し訳ありませんでした」などと述べた。
起訴状によると、2人は5月8日午前10時55分~午前11時20分ごろ、同市立第三小学校で校長と教諭3人に顔を殴るなどの暴行を加え、骨折や打撲をさせたとされる。
検察側の冒頭陳述などによると、46歳の男は、同校に通う児童の母親から「子どもがいじめられている」と相談を受けていた。事件当日に母親と面談した担任の対応に不満を抱き、母親に「これから学校に行ってやろうか」などとメッセージを送り、自らの店でともに飲酒していた27歳の男と同校へ向かって母親と合流したという。
男2人は土足で授業中の教室に入り、手に持っていた焼酎の瓶をたたき付けて割った後、担任や駆けつけた校長らを暴行。「話をしましょう」と説得する別の教諭をさすまたで殴るなどしたという。