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立憲民主党の泉健太代表
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 自民党は裏金事件に関係した議員の処分を決めたが、野党からは「茶番だ」「幕引きではない」などと一斉に批判の声が上がった。今後も国会に設置される政治改革特別委員会などで追及を続ける構えだ。

 立憲民主党の泉健太代表は4日夜、記者団の取材に応じた。処分の基準がわかりにくいことや、岸田文雄首相自身の処分が見送られ、自民内に不満が吹き荒れている状況に「自民の党内抗争でやってんじゃないか。全く国民不在の処分だ」と指摘。「自民内の処分なんてのはしょせんこんなもんだ。国民の力で、国民が処分するしかない。それは次の総選挙だ」と訴えた。

 ほかにも不記載額が500万円未満の議員が不問に付されたことなどから、「お手盛り。身内に甘い」(笠浩史・立憲国会対策委員長代理)、「茶番。まずは(裏金議員全員が)議員辞職すべきだ」(れいわ新選組の山本太郎代表)などの声が上がった。立憲中堅は「今月は衆院3補欠選挙がある。敵ながらこんな大甘処分で大丈夫なのか」とあきれた。

 処分の中身に加え、野党が最も問題視するのは、実態解明をしないまま処分によって事件の幕引きを図ろうとする自民の姿勢だ。

 立憲の岡田克也幹事長は3日…

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