さいたま市PTA協議会が今年3月、ホームページで発表した第三者委の報告書についてのコメント。「PTAの信頼を大きく毀損(きそん)する事態となった」などと言及している
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 さいたま市PTA協議会(市P協)をめぐる横領事件では、今年3月、市P協が第三者委員会の調査報告書を公表していた。第三者委は計1079万円の使途不明金があったことを指摘したうえで、2016~18年度に市P協会長を務めた会社役員青羽章仁(54)容疑者=業務上横領容疑で逮捕=が、会長退任後も影響力を行使して出金を主導したと認定していた。

 現金485万円を横領したとして、ほかに埼玉県警に同容疑で逮捕されたのは、市P協元会長の農業岡野育広(59)と会社役員中楯裕司(53)の両容疑者。

 報告書によると、使途不明金の内訳は、逮捕容疑となった22年の485万円のほか、19年143万円、20年176万円、21年275万円。

 最初の出金は19年11月だった。すでに会長を退いていた青羽容疑者が事務局に来て、振込先の口座が書かれたメモを事務員に渡し、口頭で金額を伝えて送金の指示をしたという。

市P協の私物化 一番の原因

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