楽天証券の楠雄治社長=東京都港区

 昨年末にNISA(少額投資非課税制度)口座が600万件を突破した楽天証券は、口座数トップをひた走る。「新NISAは先行投資」と話す楽天証券の楠雄治社長に、資本関係のあるみずほ証券との関係強化をはじめ将来の戦略などを聞いた。

 ――新NISAで業界トップである意味はどこにありますか。

 「新NISAだけを単独でみると先行投資だ。株の売買手数料はとっていないし、そこで収益を生むのは手数料の安い投資信託だけ。むしろ大きいのは、これから資産形成を必要とする若い世代と新NISAを通じて取引するきっかけを獲得できること。今やネット証券は投資生活を支える生活インフラ。そこで多様な投資商品を提供できるのは大きい」

 ――2023年秋には日本株の売買手数料無料化に踏み切りました。

 「最大のライバルであるSB…

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