甲子園ブラスバンドフェスティバル2024で、演奏する市立尼崎の生徒たち=2024年6月16日午後4時37分、阪神甲子園球場、田辺拓也撮影
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 一足早い「甲子園の夏」がやってきた。

 阪神甲子園球場で16日に開かれた「甲子園ブラスバンドフェスティバル」。開場100年となる高校野球の「聖地」に立った10校はいずれも力強い振り付けや演出で、内野スタンド席を埋めた観客を魅了した。

  • アルプスの夏音 出場各校の物語

フェスの様子は17日午後3時からアーカイブ配信される予定で、8月31日までスポーツナビ、スポーツブルで視聴できます。

 口火を切ったのは、近江(滋賀)だ。

 「試合開始」を告げるサイレンの音とともに、アルプススタンドからグラウンドに躍り出た吹奏楽部員たち。冒頭から、プロ野球・阪神タイガースのチャンステーマで、球場内の熱を上げた。

 幼稚園児や店員に扮した部員たちが、滋賀県を中心に展開するスーパー「平和堂」のイメージソング「かけっことびっこ」を踊りながら演奏すると、会場は「近江ワールド」に包まれた。

 昨年に続く出場で、応援の定番にしている「客席との掛け合い」もその場で入念に練習した。マイクを握った石川未桜(みお)さん(2年)は「昨年は近江を知らないお客さんもいたが、今年は球場で一つになれてうれしかった」と笑顔で語った。

各校の演奏は

 続いて甲子園の舞台を踏んだのは吹奏楽コンクール、マーチングコンテストの全国大会の「常連校」だった。

 淀川工科(大阪)は甲子園に…

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