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地区シリーズ第5戦を前に会見で話すドジャースの大谷翔平=代表撮影
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 4月14日(日本時間4月15日)。パドレスのダルビッシュ有が、敵地・ロサンゼルスでのドジャース戦で先発したときの出来事だ。

 三回2死から大谷翔平を打席に迎える。今季の開幕戦に続き、試合で対戦するのは2度目だった。変化球が決まらず、3ボールとカウントを悪くした。

 4球目。スライダーで空振りを奪った。3球目と同じ速さ、球種の球だった。コースも、高さも、ほぼ一致する足元へ。

 大谷ほどの打者なら、見切られていてもおかしくはない。真っすぐでのファウルを挟み、ダルビッシュは結果的に6球目のカットボールで大谷を三飛に仕留めた。

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 攻守交代となりベンチに戻る際、すれ違いざまに大谷に謝った。

 「ボール球ばっかりで申し訳ない」

 この日のダルビッシュは球が荒れ、精いっぱいの5回3失点で降板した。試合は6―3でパドレスが逆転勝ちした。

 「もっと気持ち良くストライクゾーンにどんどんいきたかった」とダルビッシュ。そして、謝ったのには、深い理由があった。

 特にあの4球目の空振りについて。

 そこにあるのは2人にしか分かりあえない「世界」。

 ダルビッシュはこう振り返っ…

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